経済・政治・国際

2013年5月12日 (日)

田中良紹氏の”何が「国益」か”を読む

THE JOURNAL@ニコニコ支局【無料公開】記事より

色つけは私です。

<田中良紹(たなか・よしつぐ)プロフィール> 1945年宮城県仙台市生まれ。1969年慶應義塾大学経済学部卒業。同年(株)東京放送(TBS)入社。ドキュメンタリー・デイレクターとして「テレビ・ルポルタージュ」や「報道特集」を制作。また放送記者として裁判所、 警察庁、警視庁、労働省、官邸、自民党、外務省、郵政省などを担当。ロッキード事件、各種公安事件、さらに田中角栄元総理の密着取材などを行う。1990 年にアメリカの議会チャンネルC-SPANの配給権を取得して(株)シー・ネットを設立。 TBSを退社後、1998年からCS放送で国会審議を中継する「国会TV」を開局するが、2001年に電波を止められ、ブロードバンドでの放送を開始する。2007年7月、ブログを「国会探検」と改名し再スタート。

田中良紹:何が「国益」か 2013-05-10 07:13

川口順子参議院環境委員長の解任決議案が可決され、与党は「国益」を考えていないと野党を批判している。川口氏は国会を留守にしても中国要人との会合に出席した方が「国益」になったと主張しているのである。

しかし中国要人との会合に出席する事が「国益」になったのか、出席しない方が「国益」だったのかは両方あり得る。与党が「国益」だと言うのならどこが「国益」なのかを説明する必要がある。ただ会合に出る事が「国益」だなどと子供じみた事は言わないで欲しい。

報道されているところで言えば、そもそも川口氏は自らの判断で委員会の日程を決め、その前日には中国から帰国する予定であった。ところが中国側が日程を変更したため滞在を1日延長して委員会を欠席する事になった。

つまり川口氏は中国側の日程変更を受け入れそれに従った事になる。それでは中国側の日程変更に従わなければならないほど日本にプラスになる何かがあったのであろうか。それが説明されていない。尖閣問題で日本の立場を主張する事が重要であるかのように言うが、日本の主張がどのようなものかはすでに世界中が知っている。川口氏が改めて説明するまでもない。また川口氏が日本国を代表する立場で行ったのかと言えばそうでもない。

中国側がどのような理由で日程を変更したのかは知らないが、あり得るのは急に日程を変更して相手がどう出るかを観察する事である。従えばそれだけ会いたがっているという事で中国にはくみしやすい。従わずに帰国すれば交渉はタフになると考える。それを試す意味での日程変更だったかもしれない。今回のケースで言えば日本の国会を混乱させても中国要人に会いたがったと言うメッセージが中国側には伝わった。

川口氏が中国側の日程変更に従ったのは、安倍政権の意向だったのか、それとも自民党の意向だったのか、あるいは川口氏個人の意向だったのか。三通りのケースが考えられる。安倍政権の意向だったとすれば、安倍政権発足時から続いている弱腰外交がまたもや繰り返された事になる。この政権は首脳会談を行ったアメリカからもロシアからも足元を見られた。今回はそれに加えて中国にもにじり寄ろうとする姿勢をあからさまにした事になる。

川口氏はしきりに自民党と相談したと言い、官邸は距離を置いた対応をしている。それを見ると官邸の意向ではないようにも見える。自民党執行部の判断だとするならばそれもお粗末な話である。あるいは自民党には初めから野党に批判させそれを野党叩きに利用する考えがあったかもしれない。昔の自民党は選挙のある年にはわざと労働組合にストライキを打たせるよう企業経営者に圧力をかけ、ストをメディアに叩かせて選挙に利用した。そのため与党は今回予算委員会を欠席するなど問題をあえて大きくしてみせたのかもしれない。

昔の野党は確かに国会を理由に閣僚の国際会議出席を認めなかった。大臣がいなければ国会を開く意味がないと言って国際会議に出席させないように嫌がらせをした。そうした悪弊の防御策として作られたのが副大臣制度である。大臣が海外に出ても副大臣が答弁要員として国会に出席するようになった。

だから今では昔の野党ほど閣僚の国際会議出席が妨害されることはない。しかし今回は昔の対応を思い出させるようなメディア報道で国民に野党批判をさせようとした。何も考えないメディアは与党の思惑通りの報道を行い、「政治は一体どうなっているのだ」と嘆いて見せる相も変らぬ馬鹿馬鹿しい政治批判を行った。

「国益」を真剣に考える国は、中国側の一方的な日程変更を受け入れて国会を混乱させた話を、「国益」になるとかならないとかで揉める国に首をかしげるに違いない。会合に出席するかしないか程度の話を「国益」の問題として騒いでほしくない。それでは「国益」があまりにも軽々しくなる。

しかしこのところ政治の世界から聞こえてくるのは軽々しい話ばかりである。「日本の憲法改正要件は世界で最もハードルが高い」と嘘を言う政治家がいて、改正要件を軽くしろと騒いでいる。よくよく世界を見てほしい。国家の最高法規を軽々しく考えている国などどこにもない。どの国もハードルは厳しく出来ている。それでも憲法改正を行ってきたのは政治家たちがまっとうな努力をしてきたからである。まっとうな努力もせずに軽々しく騒ぐのは止めてほしい。

現実を直視しない政治家たちの嘘発言を続けさせれば、国際社会はますます日本を馬鹿にする気になるだろう。海外がアベノミクスをもてはやすのも「豚は太らせてから食え」と考えているからで、日本の経済成長を助けようと思っている訳ではない。腹の中では馬鹿にしながらそれを喜ぶ日本人を観察している。

安倍政権の嘘、パフォーマンスに踊らされる馬鹿な国民にならないようにしなくてはthink

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江川紹子さんの「嗚呼、不毛!川口氏の解任劇にしらける」を読む

Yahooニュースより

色つけは私です。

嗚呼、不毛!川口氏の解任劇にしらける

江川 紹子 | ジャーナリスト 2013年5月9日 16時39分

 参院環境委員会の川口順子委員長(自民)が国会の承認が無いまま海外出張を延期したとして、野党7党が提出した川口氏の解任決議案が参院本会議で可決された、というニュースを、しらけた気分で読んだ。

委員長解任で得られるものは何か

 川口氏は、4月22日から24日までとしていた中国訪問を、国会の承認を得ないまま1日延長。その理由を川口氏は、24日午後に「外交関係シンクタンク幹部」らとの会議が入り、25日午前中に前外相の楊潔ケツ国務委員と会談できることになったため、としている。出張の延長を願い出たが、参院議院運営委員会の了解を得られないまま、北京滞在を延長。同日に予定されていた環境委員会での法案の趣旨説明が中止となった。

 無断で出張を延長し、委員会をすっぽかしたなら解任は当然だろうが、そういうわけでもない。野党は当初は強い姿勢で臨んでいても、それなりの落としどころに落ち着くのかと思っていたら、最後までクビを要求して突っ走った。与党の役職者を引きずり降ろすことを、野党の成果のようにとらえる永田町の風習は、政権交代を重ねても変わらないらしい。

 この間、国会運営は与党ペースに進んでいて、野党は足並みをそろえて対抗することもできないでいた。今回の川口氏の問題は、久々に野党が反撃したということになるのかもしれないが、それで得られたものは、いったい何なのだろう。

虚しく響く「国益」連呼

 川口氏は、了解なしの出張延長を強行したのは、「現在対話がほぼ途絶えている状態の中国側に対し、我が国の考え方を伝えるとともに理解を慫慂することも国益上必須と考えました」と説明した(川口氏の事情説明はこちら)。その川口氏を、自民党は「国益」を掲げて全面的に擁護。石破茂幹事長は「観光旅行に行ったわけではない。国益を考えた判断だ」と述べ、高村正彦副総裁は「日本の国益を守った川口さん」と持ち上げた。野党側に反発して、参院予算委員会に与党側が審議を拒否し、野党議員と閣僚のみが出席する異例の事態にもなった。

 また高村氏は、環境委員会は委員長代理を立てれば開くことができたなどと説明し、川口氏が出席できなかったことで失われた国益は「ゼロに近い」と野党を批判した。(高村氏の発言はこちら

 高村氏の説明には一利あると思いつつ、自民党が党を挙げて「国益」を強調すればするほど、興ざめしてくる。10年前、小泉内閣時代に外務大臣を務めた川口氏に、日本の立場を中国政府に伝えるという役割、すなわち「国益」を託さざるをえないほど、今の自民党には中国側とのパイプがないことを自白しているに等しいからだ。

 もっとも、そのきっかけを作ったのは、都知事時代の石原慎太郎・日本維新の会共同代表であり、中国の対応を見誤った民主党政権でもあるので、今の冷ややかな日中関係は自民党だけの責任ではない。

 公明党の山口那津男代表や福田康夫元首相が訪中して習近平総書記と会談した時には、民主党政権とは違う層の厚さを見たように思い、一瞬の期待もしたが、今回の状況を見ると、そうでもないらしい。

真の「国益」とは

 そういう経緯もあり、この問題については、足を引っ張り合うことはやめて、与野党を問わず知恵を出し合い、それぞれの人脈を生かして、少なくとも領土問題が両国間の他の課題に影響を及ぼさないよう、努力して欲しい。それこそが、真に「国益」に叶うことではないのか。今回の問題も、自民党側が丁重に謝罪し、野党側は厳重抗議して矛を収める、という対応ができなかったのだろうか、と思う。

 中国は、日本にとっては最大の輸出先であり輸入国だ。中国にとっても日本はアメリカ、香港に次ぐ輸出先であり、最大の輸入元だ。領土問題を抱えているからといって、関係を断てるような相手ではない。また、両国間には環境問題を始め様々な懸案事項を抱えている。中国の強気の対応ぶりには問題を感じるが、日本はそれを前提に日本の主張を少しでも実現していくように努めていかなければならない。なのに最近は、事態が改善するどころか、さらに悪化しているようだ。

 日本政府として認めてきた過去の「侵略」を否定するかのような安倍首相の発言、さらには麻生副総理らの靖国神社参拝、中韓の反発に対して「わが閣僚はどんな脅かしにも屈しない」とした安倍発言…。「アベノミクス」への期待と高い支持率に気をよくしてか、安倍首相の言動はこのところますます強気だ。そんな安倍首相に対し、トム・シーファー前米大使が日米関係に関するシンポジウムで懸念を示し、いわゆる「河野談話」を見直すようなことになれば、米国とアジアにおける日本の国益を大きく損なう、と語った。欧米の有力紙も、「国粋主義的な傾向」(英フィナンシャルタイムズ)、「歴史を直視していない」(米ワシントンポスト)などと、安倍首相に批判的な論調が相次いで掲載されている。韓国や中国から反発されるだけでなく、欧米からも懸念を抱かれている状況は、果たして「国益」にかなうものだろうか。

 今回の川口氏を巡る与野党の対決は、勝者は誰もいない。依然として大きな課題より目先の政局に目が向ける日本の政治と、日中の関係改善が遠のいている現実ばかりを見せつけられた、本当に不毛な戦いだった。

 せめて、これをきっかけに、今の内外の状況を見つつ、真の「国益」とは何なのかを、冷静に考えたい。

江川 紹子 ジャーナリスト 早稲田大学政治経済学部卒。神奈川新聞社会部記者を経てフリーランス。司法、災害、教育、カルト、音楽など関心分野は様々。著書『人を助ける仕事』(小学館文庫)、『勇気ってなんだろう』(岩波ジュニア新書)など。

江川さんのおっしゃるように、中米韓、そしてアジア諸国から反発を食うような、今までの自体をさらに悪化するような、安倍政権のパフォーマンスが目立つ気がする。この上「国防軍」などという言葉を実現させる事のないよう、切に願う…think

言霊を軽く見てはいけない……

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2011年9月11日 (日)

鉢呂経産相が辞任=放射能発言などで引責

またかよーというのが大方の国民の感想なんじゃないか…bearing

がっかりの一言…

河野太郎氏の考えはというと…

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       衆議院議員 河野太郎の国会日記

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鉢呂経産相が辞任した。

一連の発言が失言であることは否定しない。アホといわれても仕方

ない。

しかし、残念だ。

鉢呂経産相は、野田総理の原子炉の新規立地はしない、耐用年数が

来たものは確実に廃炉にするとの方針を着実に進めようとしていた

し、それを実現するためのかなり大胆な人事を考えていた。

経産省内外の抜擢すべき人物の発掘を多方面に依頼していたし、ガ

ンとよばれる幹部の異動も考えていたふしがある。

個人的にはかなり期待していただけに残念だ。

失言にはきちんと陳謝し、撤回する等の対応が必要だが、失言でや

めさせるのではなく、誤った政策でやめさせるべきだ。失言した分

を取り返すために死にものぐるいで働いて、正しい、推進するべき

政策を進めるほうがプラスが大きい。

今回は、不思議なことに与党幹部からも後ろから鉄砲で撃つ発言が

あった。

なにか裏があったのだろうか。

東京新聞特報部、テレビ朝日の玉川さん、自由報道協会、正義を守

るために出動せよ。

この国をどうするのか、政策議論をしようではないか。政治家が揚

げ足取りばかりしていてどうするんだ。

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そりゃ失言だけどさ…テレビのインタビューで、どこかの普通のおばさまがおっしゃってたけど、「内閣や大臣、みんなで育てるっていうこと出来ないのかしらね」、これ私もそう思うな。

マスコミも面白がって失言報道してるんじゃないか、ほら見ろ、みたいな態度が見える気もする…

揚げ足とりばかりしてる場合じゃないだろ、っていう河野氏の意見に対しても同感……

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2011年8月30日 (火)

エーッ?!野田佳彦氏って電力会社寄りなの?!

野田佳彦財務大臣が民主党の新代表に選ばれた。

小沢派の力を抑えるためにはいいのかと思ったが、河野太郎氏のメールマガジンには、こんなことが…sign03coldsweats02

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......ごまめの歯ぎしり  メールマガジン版......

       衆議院議員 河野太郎の国会日記

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野田佳彦財務大臣が民主党の新代表に決定。

野田新代表のエネルギー政策は、民主党の中でも最も電力会社より

とされる議員が関わっており、偏ったものになるおそれが強い。新

内閣で誰が経産大臣に任命されるか、内閣がどういうエネルギー政

策をとるのか、国民がきちんとチェックしなければならない。

電力会社が、またぞろ永田町周辺でのロビイング活動を強化してい

る。東京電力が10%以上の値上げを打診するなど、まったく懲り

ていない。

他方、民主党内から、原子力政策を見直すためには、これまでの政

策を作ってきた近藤委員長以下、現メンバーではダメだという声が

出始めている。さらに、原子力委員会事務局にいる重電、電力から

の出向者も一掃すべきだとわざわざ僕に言ってくれる人もいる。正

論だ。新総理に、きちんとエネルギー政策を見直す勇気があるだろ

うか。

明日、衆議院本会議で新総理が指名されるが、組閣は先送りされ、

早くとも9月1日、遅ければ9月5日に認証式という噂が流れる。

政治空白を作らないために代表選挙を急いだはずなのに、総理交代

がしばらく先では...。

財務省は三次補正もあり、なるべく早く臨時国会を開きたいが、民

主党内にはゆっくり臨時国会に備えるべきだという声もある。国連

演説の後、時間をおいて臨時国会という意見まである。

財務省主導内閣という声が強まる中、財務省に出しゃばるなと指示

が出たと話す関係者もいる。政治主導でしっかりやってくれ。

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菅さんが道筋をつけてくれた原発やエネルギーに対する政策、なんとしても固持して続けていってもらわなければと多くの人が思っていると思うthink

野田氏のやり方、チェックしていかなければsign03 

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