簿記

2013年4月28日 (日)

簿記のお勉強(検定114-4)

日商簿記3級検定第114回第4問

次の各取引について、答案用紙の振替伝票に起票しなさい。ただし、当店は3伝票制を採用している

(1)商品\300,000を売り渡し、代金のうち\100,000は相手先振出しの小切手で受け取り、残額は掛けとした。なお、入金伝票の科目欄には「売上」と記入されている。

(2)商品\200,000を仕入れ、かねてより売掛金のある得意先あてに同額の為替手形を振り出し、引受を得た上で仕入先に渡して支払った。

[答案用紙]

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ここでマサヒコさんの「わかりやすい簿記」で、伝票について復習。

< 3伝票制 >
3伝票制とは、すべての取引を入金取引、出金取引、それ以外の取引の3つに分け、それぞれ、入金取引には入金伝票を、出金取引には出金伝票を、それ以外の取引には振替伝票の3つの伝票を用いる方法です。

それでは、入金伝票、出金伝票、振替伝票、それぞれの伝票の起票方法を見ていきましょう。

入金伝票の起票
入金伝票は、入金取引の際に使用しますが、入金取引というのは、現金の入金に関する取引のことで、借方の勘定科目が現金になる取引のことです。

(例)

借   方   貸   方
(現 金) 5,000   (売 上) 5,000

         や

借   方   貸   方
(現 金) 2,500   (給 料)

2,500

        など

入金伝票の起票方法ですが、入金伝票の場合、借方は現金と決まっていますので、貸方科目だけを伝票に記入すればよいことになります。

それでは、具体的な取引を入金伝票に起票してみましょう。

7月4日 越後商店より売掛金2,000円を現金で受け取った。

仕訳は次のようになります。

借   方   貸   方
(現 金) 2,000   (売掛金) 2,000

入金伝票ですので、科目欄には、取引の貸方科目である売掛金を記入します。現金の勘定科目は記入しませんので注意してください。

出金伝票の起票
出金伝票とは、出金取引を起票する伝票です。出金取引とは、現金の出金に関する取引のことで、貸方の勘定科目が現金になる取引のことです。

(例)

借   方   貸   方
(買掛金) 1,000   (現 金) 1,000

         や

借   方   貸   方
(仕 入) 2,400   (現 金) 2,400

        など

出金伝票の起票方法ですが、出金伝票の場合、貸方は現金と決まっていますので、借方科目だけを伝票に記入すればよいことになります。

それでは、具体的な取引を出金伝票に起票してみましょう。

7月4日 岐阜商店は、尾張商店から商品3,000円を仕入れ、代金は現金で支払った。

仕訳は次のようになります。

借   方   貸   方
(仕 入) 3,000   (現 金) 3,000

出金伝票ですので、科目欄には、取引の借方科目である仕入を記入します。現金の勘定科目は記入しませんので注意してください。



振替伝票の起票

振替伝票とは、入金・出金取引以外の取引を起票する伝票です。入金伝票の場合は借方の勘定科目が、出金伝票の場合は貸方の勘定科目が現金で限定されていましたから、伝票には相手勘定科目を記入すれば良かったのですが、振替伝票の場合は、借方と貸方の勘定科目が限定されていないため、借方と貸方、両方の勘定科目を記入する必要があります。

(例)入金・出金取引以外の取引

借   方   貸   方
(売掛金) 3,000   (売 上) 3,000

         や

借   方   貸   方
(仕 入) 3,300   (買掛金) 3,300

        など

振替伝票の起票方法は、借方科目と貸方科目の両方を起票します。

それでは、具体的な取引を振替伝票に起票してみましょう。

7月5日 甲斐商店は、仕入先である美濃商店から商品4,500円を仕入れ、その代金は掛けとした。

仕訳は次のようになります。

借   方   貸   方
(仕 入) 4,500   (買掛金) 4,500

振替伝票ですので、借方科目と貸方科目に勘定科目を記入します。

一部現金取引

取引には、入金取引または出金取引と振替取引が同時に含まれるものがあります。

これだけだとちょっとわかりづらいので、例をあげますね。

肥後商店に商品4,000円を売上げ、代金のうち3,000円を現金で受け取り、残りは掛けとした。

借   方 貸   方
(現 金) 3,000 (売 上) 4,000
(売掛金) 1,000

このとき、借方には「現金」と「売掛金」の2つの勘定科目が存在することになります。

つまり、

現  金 ・・・ 入金取引
売掛金 ・・・ 振替取引

ということになるので、上記取引は、入金取引と振替取引が同時に含まれていますよね。

簿記では、こういった取引を一部現金取引といいます。一部現金取引を伝票に起票するやり方には2つの方法があります。

一つは、取引を分解してしまう方法です。

どういうことかと言うと、入金・出金に関する取引は入金・出金伝票に起票し、それ以外の取引は、振替伝票に起票するという方法です。

それでは、実際に先ほどの取引を分解してみましょう。


現金の入金・出金に関する取引: 

借   方   貸   方
(現 金) 3,000   (売 上) 3,000

それ以外の取引:

借   方   貸   方
(売掛金) 1,000   (売 上) 1,000

このように、取引を2つに分解することができました。後は、これまでの学習どおり、それぞれの取引を入金伝票と振替伝票に起票します。

もう一つは、全ての取引をいったん掛け取引で処理をするという方法です。

どういうことかと言うと、これも実際の例題を見たほうがわかりやすいので、先ほどの取引を使って説明します。

4月5日 肥後商店に商品4,000円を売上げ、代金のうち3,000円を現金で受け取り、残りは掛けとした。

この取引をいったん掛けで処理をします。仕訳にすると次の通りです。

① 全て掛けで処理をする: 

借   方   貸   方
(売掛金) 4,000   (売 上) 4,000

② 売掛金を現金に振り替える。 

実際は、現金3,000円を受け取っているので、売掛金から現金を受け取ったことにします。

借   方   貸   方
(現 金) 3,000   (売掛金) 3,000

これで、仕訳は完了です。次は、この仕訳を伝票に起票します。

①の伝票:

②の伝票:

となります。

(1)商品\300,000を売り渡し、代金のうち\100,000は相手先振出しの小切手で受け取り、残額は掛けとした。なお、入金伝票の科目欄には「売上」と記入されている。

      (借方)           (貸方)
現金     100,000 売上 300,000
売掛金 200,000

これはマサヒコさんがおっしゃる”一部現金取引”にあたり、処理の仕方は二つ。

①現金の入金・出金と、それ以外の取引とに分解するやり方。
      (借方)           (貸方)
現金  100,000 売上 100,000
売掛金 200,000 売上 200,000

②全部の取引を一度掛で処理する。
    (借方)           (貸方)
売掛金 300,000 売上 300,000

その後、売掛金を現金に振り替える。
     (借方)           (貸方)
現金  100,000 売掛金 100,000

問題では”入金伝票の科目欄には「売上」し記入されている”となっているので、①のやり方だと分かる。

答案用紙は入金伝票でなく振替伝票なので…

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(2)商品\200,000を仕入れ、かねてより売掛金のある得意先あてに同額の為替手形を振り出し、引受を得た上で仕入先に渡して支払った。

    (借方)            (貸方)
仕入 200,000 売掛金 200,000

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2013年4月26日 (金)

簿記のお勉強(検定114-3)

日商簿記3級検定第114回第3問

丸の内商店の以下の資料にもとづき、同店の平成18年5月31日の残高試算表を作成しなさい。

1)平成18年4月30日の合計試算表

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2)平成18年5月中の取引

1.現金売上高 \146,000
2.手形売上高 \298,000
3.掛売上高 \285,000
4.前受金の売上高振替額 \60,000
5.手形仕入高 \195,000
6.掛仕入高 \87,000
7.現金による売掛金回収額 \143,000
8.約束手形の受領による売掛金回収額 \115,000
9.売掛金の当座預金口座への振込額 \275,000
10.約束手形の期日回収による当座預金口座への振込額 \50,000
11.手持ちの手形の裏書譲渡による買掛金支払額 \79,000
12.現金による買掛金支払額 \63,000
13.仕入戻しによる買掛金の減額 \30,000
14.未収金の当座預金口座への振込額 \50,000
15.小切手振出しによる商品仕入のための手付金前払額 \60,000
16.売買目的有価証券の売却代金(売却益\16,000を含む)の未収額 \80,000
17.借入金の小切手振出しによる返済 \150,000
18.手数料の小切手による受領額 \40,000
19,小切手振出しによる利息支払額 \13,000
20.備品購入高 \350,000。うち\100,000は現金払い。残額は3ヶ月後の支払い。
21.給料の現金による支給額(所得税の源泉徴収額\25,000差引後) \220,000
22.保険料の現金支払額 \18,000

[答案用紙]

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まず月中の取引を仕訳する。

1.現金売上高 \146,000
  (借方)    (貸方)
現金 146,000 売上 146,000

2.手形売上高 \298,000
    (借方)      (貸方)
受取手形 298,000 売上 298,000

3.掛売上高 \285,000
   (借方)      (貸方)
売掛金 285,000 売上 285,000

4.前受金の売上高振替額 \60,000
   (借方)     (貸方)
前受金 60,000 売上 60,000

5.手形仕入高 \195,000
  (借方)        (貸方)
仕入 195,000 支払手形 195,000

6.掛仕入高 \87,000
  (借方)      (貸方)
仕入 87,000 買掛金 87,000

7.現金による売掛金回収額 \143,000
  (借方)      (貸方)
現金 143,000 売掛金 143,000

8.約束手形の受領による売掛金回収額 \115,000
    (借方)       (貸方)
受取手形 115,000 売掛金 115,000

9.売掛金の当座預金口座への振込額 \275,000
    (借方)       (貸方)
当座預金 275,000 売掛金 275,000

10.約束手形の期日回収による当座預金口座への振込額 \50,000
    (借方)        (貸方)
当座預金 50,000 受取手形 50,000

11.手持ちの手形の裏書譲渡による買掛金支払額 \79,000
   (借方)       (貸方)
買掛金 79,000 受取手形 79,000

12.現金による買掛金支払額 \63,000
   (借方)     (貸方)
買掛金 63,000 現金 63,000

13.仕入戻しによる買掛金の減額 \30,000
   (借方)     (貸方)
買掛金 30,000 仕入 30,000

14.未収金の当座預金口座への振込額 \50,000
未収金(資産)とは「商品以外の物を売って代金を後で受け取ることにした場合に生じる債権」(商品の場合は売掛金)
   (借方)       (貸方)
当座預金 50,000 未収金 50,000

15.小切手振出しによる商品仕入のための手付金前払額 \60,000
前払金は資産。
   (借方)       (貸方)
前払金 60,000 当座預金 60,000

16.売買目的有価証券の売却代金(売却益\16,000を含む)の未収額 \80,000
80,000-16,000=64,000
   (借方)                    (貸方)
未収金 80,000 売買目的有価証券 64,000
                        有価証券売却益   16,000

17.借入金の小切手振出しによる返済 \150,000
   (借方)       (貸方)
借入金 150,000 当座預金 150,000

18.手数料の小切手による受領額 \40,000
受け取る場合は小切手は現金扱い。
   (借方)       (貸方)
現金 40,000 受取手数料 40,000

19.小切手振出しによる利息支払額 \13,000
    (借方)       (貸方)
支払利息 13,000 当座預金 13,000

20.備品購入高 \350,000。うち\100,000は現金払い。残額は3ヶ月後の支払い。
科目は未払金(固定資産の購入など、営業取引以外の取引から生じた債務、負債)
  (借方)       (貸方)
備品 350,000 現金    100,000
                      未払金 250,000

21.給料の現金による支給額(所得税の源泉徴収額\25,000差引後) \220,000
  (借方)          (貸方)
給料 245,000 現金      220,000
                      所得税預り金  25,000

22.保険料の現金支払額 \18,000
   (借方)     (貸方)
保険料 18,000 現金 18,000

以上を元に次のような試算表を作ってみる。
前受金は、借方、貸方の差し引きの計算の結果、ゼロになるので回答の残高試算表には載ってこない。

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5月末の残高の借方、貸方の差し引きをする。

[解答]

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2013年4月19日 (金)

簿記のお勉強(検定114-2)

日商簿記3級 検定第114回第2問

次の資料に基づいて答案用紙の小口現金出納帳に記入し、さらに週末における締切も行なえ。なお、当店は従来より定額資金前渡制度(インプレスト・システム)を採用している。また、小口現金の報告および小切手による補給は毎週末の金曜日に行われ、小口現金は\50,000で次週に繰り越されている。

(資料)
11月1日(月)コピー用紙\3,400 新聞購読料\4,000
    2日(火)切手・はがき\7,500 電車運賃\2,000
    3日(水)バス運賃\3,200 ボールペン\1,900
       4日(木)携帯電話通話料\6,400 お茶菓子\1,700
    5日(金)タクシー運賃\2,800 伝票用紙\3,000

[答案用紙]

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[解答]

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ここでマサヒコさんの『わかりやすい簿記』で、小口現金について復習。

小口現金(こぐちげんきん

企業は、手許(てもと)にあまり大きな現金は持っていません。
会社の金庫などに大量の現金を置いておくと盗難にあったり、火災などで燃えてしまうといったリスクが考えられるので、通常は当座預金などに預けてしまいます。

仕入れの際に大きな金額の商品を購入する時は、小切手を振り出したり手形を発行したりします。(手形については次の章で学習します)

しかし、会社内にお金を1円も置いておかないというわけにはいきません。
郵便物を出すときや交通費、電話代、新聞代といった小額の取引には現金での支払いが必要だからです。

例えばあなたが出張で電車やタクシーに乗るときに、交通費を小切手で支払おうとしても駅員さんやタクシーの運転手に 「現金で払ってください。」と言われるでしょう。(言われなかったとしてもかなり嫌な顔をされるでしょうね)

そういったときのために、会社にもある程度の現金を用意しておきます。
この現金を小口現金(こぐちげんきん) といいます。

小口現金は会計係が管理するのではなく、各部署に用度係という係りを設けて管理させます。



< 定額資金前渡法(インプレストシステム) >


小口現金の管理方法の一つとして、 定額資金前渡法(インプレストシステム)があります。

インプレストシステムは、以下のような流れで小口現金を管理します。

(1) 一定の期間(1週間・1ヶ月)に使用する金額をあらかじめ見積もってその金額の小切手を会計係から用度係に前もって渡し、用度係は小切手を換金して現金を管理します。

(2) 用度係は、交通費や電話代、雑費などの小額な現金の支払いを担当しその支払額を現金出納帳に記入します。

(3) 用度係は、週末(月末)などに会計係にその週(月)に使った金額を報告します。

(4) 会計係は、用度係から報告された金額と同額の小切手を用度係に渡します。
これを補給といいます。

インプレストシステムでは、使われた小口現金と同じ金額を補給しているため、週初、月初には用度係の手許に常に一定金額の小口現金が用意されています。

それでは、(1)~(4)までの会計係と用度係のやり取りを仕訳してみましょう。

(1) 小口現金の前渡時:
用度係に小口現金を前渡しした時は、小口現金勘定(資産の勘定)の増加として借方に記入します。

定額資金前渡法を採用し、用度係に小切手50,000円を振り出して支払った。

借   方 貸   方
(小口現金) 50,000    (当座預金) 50,000

(2) 用度係が小口現金で支払ったとき
これは、用度係が小口現金を使って支払いを行ったケースです。

用度係が、交通費2,000円 新聞代3,600円を小口現金から支払った。

これは仕訳を行いません。
なぜかというと、仕訳は会計係が行います。この場合、用度係が支払をしているので会計係はその事を知りません。

なので、会計係は仕訳をつけることができないため仕訳を行いません。後日、用度係から報告を受けたときに初めて仕訳を行います。

(3) 用度係から支払いの報告を受けたとき
先ほどは、用度係が支払を行っていたので会計係はその事実を知らないと言いました。会計係は、この報告を受けて初めて小口現金が何に使われたのかを知る事になります。

その際の仕訳は、支払額を小口現金勘定(資産の勘定)の貸方に記入し、各種費用の勘定の借方に記入します。


用度係から、7月中の支払について次のような報告があった。

通信費 800円 交通費 1,200円 光熱費 12,000円

借   方 貸   方
(通信費) 800   (小口現金) 14,000
(交通費) 1,200  
(光熱費) 12,000  

(4) 小口現金を用度係へ補給した
会計係は小切手を振り出して、用度係へ小口現金を補給します。  その際に、報告を受けた金額と同額の金額の小切手を振り出すことに注意してください。 補給額を小口現金勘定の借方に記入します。

用度係から(3)の支払報告を受けた14,000円について同額の小切手を振り出して小口現金を補給した。

借   方 貸   方
(小口現金) 14,000    (当座預金) 14,000

(5) 用度係からの支払報告と補給が同時のとき
用度係からの支払報告を受け、直ちに小口現金を補給した時は、小口現金勘定を相殺します。

(3)の支払報告と(4)の補給が同時だった場合のケースを見てみましょう。


用度係から、7月中の支払について次のような報告があったので直ちに同額の小切手を振り出して小口現金を補給した。
通信費 800円 交通費 1,200円 光熱費 12,000円

借   方 貸   方
(通信費) 800   (当座預金) 14,000
(交通費) 1,200  
(光熱費) 12,000  

この仕訳は、下記のように小口現金勘定を相殺した結果です。

問題では\35,900の小切手が会計係から用度係に振り出された(補給)ことになる。

同じくマサヒコさんのサイトで小口現金出納帳について復習。

小口現金出納帳とは、小口現金の各支払額を支払った内容ごとに分けて記帳し、小口現金の補給と支払の明細を記録するための帳簿のことです。

小口現金出納帳には、補給を行うタイミングによって2つの記録方法があります。

1つは、補給を翌月(翌週)の初めに行った場合です。つまり、8月分の小口現金を記録していたとして、補給を9/1に行った場合です。もう1つは、補給を月末(週末)に行った場合です。これは、8月分の小口現金を記録していたとして、 8/31に補給を行ったというケースです。

文章だけでは分かりづらいので、実際の取引と小口現金出納帳への記入を見ていきましょう。最初に、補給を翌月(翌週)の初めに行った場合の小口現金出納帳への記入方法を確認し、その次に補給を月末(週末)に行った場合の記入方法を確認していきましょう。

補給を翌月の初めに行った場合

次の取引を小口現金出納帳に記入し、締め切りと資金の補給に関する記入を行いなさい。
なお、翌月の初めに前月の支払報告をし、資金の補給を受けることになっている。

8/1 定額資金前渡制度を採用するため、用度係に小切手30,000円を支払った。
8/7 タクシー代として2,000を支払った。
8/9 電話代として5,000円支払った。
8/11 お茶代として、3,200円支払った。
8/13 事務用品として4,000円支払った。
8/15 電気代として2,500円支払った。
8/18 郵便切手代として4,000円支払った。
8/25 電車回数券として1,200円支払った。

① 受入欄
 ・小切手を受入いれた時や、補給を受けた時にその金額を記入します。
② 日付欄
 ・日付の項目に取引が行われた日付を記入します。
③ 摘要欄(てきようらん)
 ・支払の内容を説明するための小書きを記入します。
④ 支払欄
 ・支払った金額を記入します。
⑤ 内訳欄
 ・支払った金額の内訳(種類)ごとに金額を記入します。
⑥ 合計
 ・支払欄と内訳欄の合計金額を記入します。
⑦ 次月繰越
 ・受入欄の金額から支払欄の合計額を差し引いた金額を記入します。
⑧ 受入欄の金額をそのまま記入します。
⑨ 前月繰越
 ・翌月の1日の摘要欄に前月繰越と記入し、受入欄に次月繰越と同じ金額を記入する。
⑩ 本日補給
 ・補給を翌月の初めに行った場合は、翌月の1日付きの摘要欄に、「本日補給」と記入し、補給額を記入します。


補給を月末に行った場合

①~⑥までは、「補給を翌月の初めに行った場合」と同じです。
⑦本日補給
 ・補給を月末に行っているので、摘要欄に「本日補給」と記入し、月末の日付と補給額を記入します。
⑧次月繰越
 ・補給後の金額を記入します。
⑨前月繰越
 ・翌月の1日の摘要欄に前月繰越と記入し、受入欄に次月繰越と同じ金額を記入する。

この問題の場合は、後者になる。前月の締切では、前渡の定額分と、補給した分の合計(問題では、50,000+35,900=85,900)を受入,支払、両方に記入するわけだ。

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2012年11月26日 (月)

簿記のお勉強(検定113-5)

日商簿記3級検定第113回第5問

次に示した(1)決算日までに判明した未処理事項、および(2)期末整理事項に基づいて答案用紙の精算表を完成せよ。なお、会計期間は平成17年1月1日から12月31日までの1年間である。

(1)決算日までに判明した未処理事項

  1. 決算直前に得意先広島商店に販売した商品に品違いがあり、原価\50,000(売価\65,000)の商品が返品されてきたが、この取引が処理されていなかった。この返品分については、同店に対する売掛金と相殺することとした。
  2. 得意先から受け入れた約束手形\200,000を買掛金支払いのため、仕入先岡山商店に裏書譲渡していたが、この取引が処理されていなかった。
  3. 出張中の社員から当座預金口座へ振り込まれた\80,000については、仮受金で処理していたが、\50,000については得意先長野商店に対する売掛金を回収したものであり、\30,000については得意先富山商店から受領した手付金であることが判明した。

(2)期末整理事項

  1. 受取手形および売掛金の期末残高に対して3%の貸倒れを見積もる。貸倒引当金の設定は差額補充法による。
  2. 売買目的有価証券の時価は\913,000である。時価法により評価替えをする。
  3. 期末商品の棚卸高は\39,000である。なお、この期末商品棚卸高には、(1)決算日までに判明した未処理事項における返品分は含まれていない。売上原価は「仕入」の行で計算すること。
  4. 建物および備品については定額法により減価償却を行う。
    建物 耐用年数30年 残存価額:取得原価の10%
    備品 耐用年数5年  残存価額:取得原価の10%
  5. 借入金は、平成17年9月1日に借入期間9カ月、年利率2%の条件で借り入れたもので、利息は元金と共に返済時に支払うことになっている。利息については月割り計算による。
  6. 保険料は、全額建物に対する火災保険料で、毎年同じ金額を3月1日に向こう1年分支払っている。
  7. 消耗品の期末未消費高は¥2,290である。
  8. 家賃の未収分が\7,000ある。

[答案用紙]

11351jpg_2

仕訳をする。

(1)

1.決算直前に得意先広島商店に販売した商品に品違いがあり、原価\50,000(売価\65,000)の商品が返品されてきたが、この取引が処理されていなかった。この返品分については、同店に対する売掛金と相殺することとした。

 (借方)      (貸方)
売上 65,000 売掛金 65,000

2.得意先から受け入れた約束手形\200,000を買掛金支払いのため、仕入先岡山商店に裏書譲渡していたが、この取引が処理されていなかった。

   (借方)       (貸方)
買掛金 200,000 受取手形 200,000

3.出張中の社員から当座預金口座へ振り込まれた\80,000については、仮受金で処理していたが、\50,000については得意先長野商店に対する売掛金を回収したものであり、\30,000については得意先富山商店から受領した手付金であることが判明した。

       (借方)            (貸方)
仮受金 80,000 売掛金 50,000
                       前受金 30,000

(2)

1.受取手形および売掛金の期末残高に対して3%の貸倒れを見積もる。貸倒引当金の設定は差額補充法による。

上の未処理事項の処理を考慮することを忘れずに。これは注意sign03

11352jpg_2

(509,000-200,000+649,000-65,000-50,000)×3%
=843,000×3%=25,290
これから残高を引く。
25,290-4,000=21,290
貸倒引当金は”資産のマイナス”、貸倒引当金繰入は”費用”
        (借方)         (貸方)
貸倒引当金繰入 21,290 貸倒引当金 21,290

2.売買目的有価証券の時価は\913,000である。時価法により評価替えをする。

有価証券評価益は”収益”
913,000-850,000=63,000

3.期末商品の棚卸高は\39,000である。なお、この期末商品棚卸高には、(1)決算日までに判明した未処理事項における返品分は含まれていない。売上原価は「仕入」の行で計算すること。

いつもの「仕入の行で計算する」が出てきましたね。

あの覚え方覚えてますか?

”「しーくりくりしー」の仕訳“
期首商品棚卸高  仕入××    /  繰越商品××
期末商品棚卸高  繰越商品×× /  仕入××

ここで注意しなくてはいけないのは、「期末商品棚卸高に返品分は含まれていない」ということ。

返品されたのだから、在庫にはプラスしておかなければいけない。つまり、棚卸高に返品分の\50,000を足す必要がある。

39,000+50,000=89,000

これを繰越商品に振り替える。

仕入      78,000 繰越商品  78,000
繰越商品 89,000 仕入        89,000

4.建物および備品については定額法により減価償却を行う。
建物 耐用年数30年 残存価額:取得原価の10%
備品 耐用年数5年  残存価額:取得原価の10%

(2,300,000-2,300,000×10%)÷30=69,000
(700,000-700,000×10%)÷5=126,000
69,000+126,000=195,000

減価償却費は費用、減価償却累計額は資産のマイナス

5.借入金は、平成17年9月1日に借入期間9カ月、年利率2%の条件で借り入れたもので、利息は元金と共に返済時に支払うことになっている。利息については月割り計算による。

今年の分の利息を見越す。

600,000×2%÷12×4=4,000
未払利息は負債

支払利息 4,000 未払利息 4,000

6.保険料は、全額建物に対する火災保険料で、毎年同じ金額を3月1日に向こう1年分支払っている。

ここで注意しなくてはいけないのは、「毎年」ということで、期末の12月に、前払いした次年度の分、つまり1~2月の2ヶ月分を前払保険料として繰り延べ、次年度の期首の1月には、それを保険料として再振替仕訳をしているということ。

ということは、保険料の\112,000は、期末整理前の金額だから、3月に払った1年分の保険料にプラス、2ヶ月分の前期からの繰延分が含まれていることになる。

つまり、\112,000は、12+2=14、14ヶ月分の保険料。

112,000÷14=8,000、これが1ヶ月分の保険料。

よって期末整理では保険料(費用)2ヶ月分を前払保険料(資産)に振り替えるから

前払保険料 16,000 保険料 16,000

7.消耗品の期末未消費高は¥2,290である。

消耗品についてマサヒコさんの「わかりやすい簿記」でおさらい。

このページでは、「消耗品の決算整理」について学習します。

消耗品(しょうもうひん) とは聞いた事があるような、ないようなといった感じの言葉ですが、まずは、 消耗品について説明したいと思います。

消耗品とは、会社で使用するもので、1回限りで使ってしまうもの、もしくは、長い期間、繰り返し使用できないものを指します。

具体的には、ポールペンや鉛筆などの筆記用具、コピー用紙や封筒・便箋などがこれにあたります。

簿記では、この消耗品を購入した時に、「資産」として処理する方法と「費用」として処理する方法の2通りがあります。

では、それぞれの方法を見ていきたいと思います。

まずは、「資産」として処理する方法を見ていきましょう。

資産として処理をする方法
消耗品を購入した時に、資産として処理する場合は、消耗品勘定(資産の勘定)を使用します。

具体的な取引内容と仕訳をみてみましょう。

消耗品30,000円を購入し、代金は現金で支払った。

借   方 貸   方
(消耗品) 30,000 (現 金) 30,000

消耗品という資産が増えたので、借方に記入します。

ここまでの説明は、消耗品を購入した時のお話ですよね。では、消耗品を使った時はどうなるのでしょうか?

消耗品を使ってしまった場合は、決算の時に「消耗品費勘定」という費用の勘定で処理をします。

資産として処理をする方法といっておきながら、費用の勘定が出てきたので混乱してしまうかもしれませんが、これだけは覚えてください。

もう1度、説明しますね。
消耗品購入時に資産として処理をした場合、使ってしまった分は、 消耗品費勘定で処理をする

では、取引内容と、仕訳を見ていきましょう。

消耗品の期末未消費高は、10,000円である。(当期買入高 30,000)

借   方貸   方
(消耗品費) 20,000 (消耗品) 20,000

この取引内容は、注意が必要です。これは、実際の試験に出た問題の類似問題なのですが、 「期末の未消費高」という言葉が出てきましたよね。

これは、「使っていない消耗品はこれくらいありますよ」ということなのですが、先ほどの説明を思い出してください。

「消耗品購入時に資産として処理をした場合、使ってしまった分は、消耗品費で処理をする」

そうなんです。使ってしまった分を消耗品費で処理をするのに、問題では使っていない分はいくらです。という風に出題されるんです。なので、問題を見た段階で数字が出ているからといって、

借   方貸   方
(消耗品費) 10,000 (消耗品) 10,000

と書くと間違いです。

まずは、使用した分はいくらなのかを求めなくてはいけないんです。

  30,000 - 10,000  =  20,000
買入高    未消費高   使用した分(消耗品費)

という式になります。 これは、注意してくださいね。

次は、消耗品を購入した時に「費用」として処理をする場合を見てみましょう。


費用として処理をする方法

消耗品を購入した時に、費用として処理する場合は、 消耗品費勘定 (費用の勘定)を使用します。

先ほども、消耗品費勘定は出てきたので、混乱しないように気をつけてくださいね。

それでは、取引内容と仕訳を見ていきます。

消耗品30,000円を購入し、代金は現金で支払った。

借   方貸   方
(消耗品費) 30,000 (現  金) 30,000

消耗品費という費用が発生したので、借方に記入します。

資産で処理をした場合は、 決算時に使った分を消耗品費で処理をしましたが、今回のような費用で処理をした場合は、決算時に「未使用分 (使っていない分)」 を消耗品勘定に振り替えます。

先ほどとは、考え方が逆になるんです。非常にややこしいのですが、なんとか覚えてください。 それでは、取引内容と仕訳を見ていきます。

消耗品の期末未消費高は、10,000円である。(当期買入高 30,000)

借   方貸   方
(消耗品) 10,000 (消耗品費) 10,000

この仕訳は、問題ないですよね。未使用分を消耗品に振り替えるので、取引内容をそのまま仕訳すればOKです。

これで、消耗品の決算整理は終わりになりますが、少しややこしかったので最後にまとめてみます。

消耗品を資産で処理する場合 消耗品を費用で処理する場合
購入時 消耗品勘定 消耗品費勘定
決算時 消耗品費勘定(使用分) 消耗品勘定(未使用分)

この問題では試算表に”消耗品費”とあるので、期中に購入した消耗品は費用として扱っていることがわかる。

マサヒコさんの説明に従って、この場合、未使用分\2,290を消耗品(資産)に振り替える。

消耗品 2,290 消耗品費 2,290

8.家賃の未収分が\7,000ある。

未収家賃は資産。

未収家賃 7,000 受取家賃 7,000

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2012年7月16日 (月)

簿記のお勉強(検定113-4)

日商簿記3級検定第113回第4問

個人企業の千葉商店(決算日は12月31日)は、資本の引出しに関する取引を資本金勘定で記帳しており、平成17年における同店の資本金勘定の記入は次の通りであった。

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仮に資本の引出に関する取引を資本金勘定と引出金勘定で記帳した場合、次の各勘定の(  )に当てはまる語句または金額を記入しなさい。なお、平成17年における資本の追加元入れは8月31日の取引のみである。

[解答用紙]

11342jpg 

まずは、マサヒコさんのサイトで資本金、引出金についておさらい…

資本とは、資産の総額から負債の総額を差し引いた正味の財産をいいます。具体的には、会社を興した時の出資額とその後の儲けた額になります。日商簿記3級では、資本を具体的にあらわしたものを資本金といいます。

会社の設立には資本金が必要です。事業規模が小さい個人商店などであれば,経営者自らが必要な資金を全額出資(用意)することもあります。会社設立のために用意した資金が、借入れたものでなければ(返済する必要がなければ)、資本金になります。

経営者が、出資することを元入れ(もといれ) といいます。例えば、経営者が200,000円出資したといった時は、「200,000円元入れした」となります。

それでは、元入れした場合の仕訳を見てみましょう。


現金200,000円を元入れして営業を開始した。

借   方 貸   方
(現 金) 200,000 (資本金) 200,000

ここでよく間違いやすいのが、現金を出資しているのだから、現金は減るんじゃないの?ということです。
確かに、出資した側(経営者)は、現金が減ります。その場合だと200,000円減る事になるので、現金勘定の貸方に記入したいところですよね。

借   方 貸   方
(出資金) 200,000 (現 金) 200,000

しかし、これは経営者側から見た仕訳ですよね。

最初の仕訳は、経営者側ではなく、会社側からみた仕訳になります。
つまり、会社は経営者から現金200,000円を受けているので、現金が増えているということになります。

通常、元入れに関する問題は、会社側から見た仕訳になるので気をつけてください。

個人商店では、経営者が自分のお店のレジからお金(資本)を持ち出して使うこともあります。個人商店の場合は、経営者自身が出資者なのでお金を持ち出しても問題ありません。

しかし、株式会社の場合は、株主から出資を受けて成り立っています。株式会社の経営者や社長は「株主からの信任を受けて会社を経営している人」 に過ぎません。 なので、個人商店のように勝手に資金を持ち出すことはできません。

個人商店の経営者が、資金(資本)を持ち出すことを資本の引き出しといいます。
資本の引き出しは、資本金勘定で処理する方法と引出金勘定で処理する方法があります。


資本金勘定で処理する方法

資本を引き出すと元手が減るため、資本金勘定の借方(資本の減少)に記入します。


店主が、私用のため現金30,000円を引き出した。

借   方 貸   方
(資本金) 30,000 (現 金) 30,000

持ち出したお金をお店に戻した場合は、元手が増えるので資本金勘定の貸方(資本の増加)に記入します。


店主が以前、引き出した現金30,000円を返金した。

借   方 貸   方
(現 金) 30,000 (資本金) 30,000

引出金勘定で処理する方法

資本金の引出しを行なう場合、資本金勘定で処理をしましたが、頻繁に引出しを行なう場合は、引出金(ひきだしきん)勘定を使用します。

引出金勘定は、一時的に用いられる勘定科目で、決算のときに引出金勘定の残高を資本金勘定に振り替える。
詳しい内容については、決算の章で説明します。


ここでは、資本金の引き出しを頻繁に行う場合は、資本金勘定ではなく、引出金勘定をつかうということだけ覚えておいてください。

それでは、取引と仕訳を見ていきましょう。


店主が、私用のため現金30,000円を引き出した。

借   方 貸   方
(引出金) 30,000 (現 金) 30,000

この取引は、資本金勘定で処理した場合の取引内容と同じものです。
資本金勘定ではなく、引出金勘定になっています。資本の引き出しを引出金勘定で処理する場合は、借方に記入します。

返済をしたときは、引出金の返済として引出金勘定の貸方に記入します。

店主が以前、引き出した現金30,000円を返金した。

借   方 貸   方
(現 金) 30,000 (引出金) 30,000

資本金勘定表の取引から、資本の引出しを資本金勘定、引出金勘定、それぞれを使った仕訳をしてみます。
「仕入」とは、商品の私用のこと。

             (借方)                (貸方)
4/15資本金  78,000 現金      78,000
   引出金 78,000  現金    78,000
6/18資本金 71,000  当座預金 71,000
       引出金 71,000  当座預金 71,000
10/23資本金  41,000 現金       41,000
       引出金 41,000  現金      41,000
11/10資本金  67,000  仕入       67,000
       引出金  67,000  仕入       67,000

引出金はマサヒコさんのおっしゃるように「引出金勘定は、一時的に用いられる勘定科目で、決算のときに引出金勘定の残高を資本金勘定に振り替える」。

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資本金勘定には、上記の振替と8月31日の土地による資本金元入、それに決算での損益、つまり費用と収益の差額、純利益を資本金に振り替える仕訳を記入。

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2012年6月30日 (土)

簿記のお勉強(検定113-3)

日商簿記3級検定第113回第3問

次に示した神田商会の(A)平成17年12月1日における残高試算表および(B)同年12月中の取引にもとづいて、同年12月31日の残高試算表を作成しなさい。

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(B)平成17年12月中の取引
(1)仕入取引
 (a)掛仕入             \110,000
  (b)約束手形振出による仕入      \60,000
 (c)現金仕入             \22,000
 (d)手付金の相殺による仕入      \15,000
 (e)仕入値引(買掛金から差し引く)\8,000

(2)売上取引
 (a)掛売上              \230,000
 (b)小切手受入による売上      \56,000
 (c)約束手形受入による売上    \50,000
 (d)売上戻り(売掛金から差し引く)\16,000

(3)手形取引(上記(1)および(2)に含まれるものを除く)
 (a)約束手形受入による売掛金回収                             \72,000
 (b)約束手形の取立てによる当座預金預入れ                \62,000
 (c)約束手形振出しによる買掛金支払い                        \48,000
 (d)為替手形(得意先引受済)振出しによる買掛金支払い\12,000
 (e)約束手形の決済による当座預金引落し                     \55,000

(4)売掛金および買掛金の決済等(上記(1)、(2)および(3)に含まれるものを除く)
 (a)現金による売掛金回収               \180,000
 (b)小切手振出しによる買掛金支払い              \66,000
 (c)売掛金(前期から繰越されたもの)の貸倒れ \18,000

(5)その他の取引
 (a)小切手の当座預金口座への預入れ             \124,000
 (b)小切手振出しによる備品の購入                    \50,000
 (c)小切手振出しによる売買目的有価証券の購入\38,000
 (d)配当金の当座預金口座への振込                    \6,000
 (e)商品売買の仲介に伴う手数料としての現金収入\9,000
 (f)給料の現金による支払い                               \30,000
 (g)小切手振出による借入金返済                       \75,000
 (h)支払利息の当座預金口座からの引落し           \12,000
 (i)家賃の当座預金口座からの引落し                  \19,000

[答案用紙]

11332jpg

まず取引を仕訳するが、その前に貸倒れについておさらい。

マサヒコさんのサイトから。

前回、貸倒れが発生した場合は、貸倒損失(かしだおれそんしつ) 勘定(費用の勘定)で処理をするということを簡単に説明しましたが、ここでは、仕訳を見ていきましょう。

得意先の尾張商店が倒産したため、同店に対する売掛金20,000円が貸倒れになった。

借   方 貸   方
(貸倒損失) 20,000 (売掛金) 20,000

すでに学習しましたが、貸倒になったということは、売掛金や受取手形などの売上債権が回収できないということなので資産の減少として、売掛金は貸方に仕訳します。

このケースでは、貸倒引当金を設定していない状態で貸倒れが発生しました。それでは、貸倒引当金を設定していた場合はどのように仕訳をすればいいのか見ていきましょう。


得意先の尾張商店が倒産したため、同店に対する売掛金20,000円が貸倒れになった。なお、貸倒引当金残高が50,000円ある。

借   方 貸   方
(貸倒引当金) 20,000 (売掛金) 20,000

先ほどは、貸倒損失勘定が借方に記入されていましたが、今回は、貸倒引当金を設定していたので借方は、貸倒引当金勘定を記入します。貸倒引当金を設定していても、売掛金を回収できないことには変わりはないので売掛金は貸方に記入をし、減少させます。

貸倒引当金を設定しているのにそれ以上の金額の貸倒れが発生した場合は、どのように仕訳をすれば良いのでしょうか?

貸倒引当金残高 <貸倒金額

貸倒引当金だけで処理できない場合は、足りない分の金額を貸倒損失で処理をします。

得意先の尾張商店が倒産したため、同店に対する売掛金90,000円が貸倒れになった。なお、貸倒引当金残高が50,000円ある。

借   方 貸   方
(貸倒引当金) 50,000 (売 掛 金) 90,000
(貸 倒 損 失) 40,000

貸倒引当金が足りない場合でも、必ず貸倒引当金を全額使い切るようにしてください。足りない分は貸倒損失で処理されてますよね。

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月初の残高試算表と仕訳の結果の差し引きで、月末の残高試算表を記入する。

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2012年6月21日 (木)

簿記のお勉強(検定113-2)

日商簿記3級検定第113回第2問

以下に示した分記法による一連の商品売買取引(商品売買益の損益勘定への振替までを含む)について、三分法で処理した場合の勘定記入に書き改めよ。なお、解答に際しては以下の諸点に注意をすること。

①会計期間は便宜的に4月1日より同月30日までの1か月とする。
②同一の日付の取引は1つの取引とする。
③三分法による場合、売上原価は仕入勘定で算出する。
④三分法による利益の算出手続きは、4月30日に決算整理を行い、損益勘定への振替を行う。
⑤勘定への記入は取引の日付順に行い、 相手勘定も記入すること。
⑥勘定は締め切らなくてよい。

11321jpg_2

おさらいですが…

分記法とは、商品の売買を商品勘定という資産の勘定と商品販売益勘定という収益の勘定を使って記入する方法

三分法とは、商品の売買を仕入勘定 (費用の勘定)・売上勘定(収益の勘定)・ 繰越商品勘定(資産の勘定)の3つの勘定に分割して記入する方法

[解答用紙]

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日付を追って仕訳をしてみる。

三分法の”売上”は、分記法の”商品”と”商品販売益”を足したもの。

               (借方)                   (貸方)
4/10 仕入      100,000 買掛金    100,000
4/15 売掛金   100,000 売上       100,000
4/16 買掛金     15,000 仕入       15,000
4/20 売上         25,000  売掛金  25,000
4/24 仕入       120,000 当座預金120,000
4/26 受取手形140,000 売上      140,000
4/30 仕入     50,000 繰越商品 50,000
  〃 繰越商品 95,000 仕入     95,000

この二つの仕訳は売上原価の計算、つまり、問題の
③三分法による場合、売上原価は仕入勘定で算出する。
を実行したもの(決算整理仕訳

次月への繰越商品は、仕入・売上(売買益も含むから)勘定からではなく、問題にある分記法の商品勘定から求める。

50,000+100,000+20,000+120,000-80,000-15,000-100,000=95,000

仕入:100,000+120,000+50,000-15,000-95,000=160,000
売上:100,000+140,000-25,000=215,000

それぞれの借方、貸方の差額を損益勘定に振替(決算振替仕訳)。

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2012年6月18日 (月)

簿記のお勉強(検定113-1)

日商簿記3級検定第113回第1問

次の各取引について仕訳せよ。ただし、勘定科目は次の中から最も適当と思われるものを選ぶこと。

小口現金 当座預金 売掛金 買掛金 仕入 売上 受取手形 支払手形 備品
旅費交通費 消耗品費 雑費 資本金 従業員立替金 給料 受取手数料 未収金 
未払金 減価償却費 前受金 前払金 仮受金 仮払金 光熱費 租税公課 
備品減価償却累計額 固定資産売却益 固定資産売却損 繰越商品 支払保険料

1.仕入先山口商店から\80,000の為替手形の引受けを求められたので、これに記名押印して同店に渡した。なお、当店はこの仕入先に対して\200,000の商品代金の未払いがある。
   (借方)       (貸方)
買掛金 80,000 支払手形 80,000

2.従業員10名が負担すべき当月分の生命保険料\350,000を小切手を振り出して支払った。当月末にこの生命保険料は、従業員の給料(総額\3,800,000)から差し引くこととした。
       (借方)               (貸方)
従業員立替金 350,000 当座預金       350,000

*月末の給料から差し引く(あくまで予定の処理を示しただけ)仕訳はしないように注意。

3.近くの電器店からオフィス機器\300,000と事務用消耗品\35,000を購入した。代金のうち\135,000は、小切手を振り出して支払い、残額は翌月末からの5回払いとした。

         (借方)                 (貸方)
備品      300,000  当座預金 135,000
消耗品費  35,000 未払金    200,000

4.先週掛けで仕入れた商品60個(@\20,000)のうち、本日、3分の1を戻し、代金は掛代金から控除した。

   (借方)     (貸方)
買掛金 400,000 仕入 400,000

5.小口現金係から、旅費交通費\30,000、消耗品費\89,000および雑費\13,000の小口現金の使用について報告を受け、同額の小切手を振り出して補給した。なお、当店は、小口現金について定額資金前渡制度を採用している。

           (借方)                 (貸方)
旅費交通費 30,000 小口現金 132,000 
消耗品費   89,000
雑費          13,000
小口現金   132,000 当座預金 132,000

または次の解答でも良い。

          (借方)                 (貸方)
旅費交通費 30,000 当座預金 132,000 
消耗品費   89,000
雑費          13,000 

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2012年5月31日 (木)

簿記のお勉強(検定112-5)

日商簿記3級検定第112回第5問

答案用紙の精算表を完成せよ。なお、売上原価は仕入の行で計算をすること。

[答案用紙]

11251jpg_2

まず、試算表の中に空欄があるのを埋める。

支払手形(負債)は貸借対照表の貸方に\271,000とあるので、貸方にこの金額を入れる。
支払保険料(費用)は損益計算書の借方に\32,000とあるので、借方にこの金額を入れる。
試算表の借方合計\3,820,000から上記の支払保険料を含む各項目の金額すべてを引くと、空欄の給料\155,000が求められる。
試算表の貸方も同様に合計\3,820,000から、上記の支払手形を含む項目すべての金額を引くと、空欄の有価証券売却益\14,000が求められる。

そして、売上原価は仕入の行で…ということなので、
  借方)       (貸方)
仕入 85,000 繰越商品 85,000

仕入の損益計算書が\944,000となっているので、967,000+85,000-944,000=\108,000で、これが期末商品棚卸高となり、これを次期への繰越商品に振り替える。

    (借方)      (貸方)
繰越商品 108,000 仕入 108,000

売買目的有価証券の貸借対照表が\245,000になっていて、有価証券評価益(収益)の科目があるので、245,000-220,000=25,000
          (借方)            (貸方)
売買目的有価証券 25,000 有価証券評価益 25,000
これを修正記入する。

貸倒引当金繰入(費用)に\9,000とあるので貸倒引当金(資産の減少)と振り替える。
(借方)(貸方)
貸倒引当金繰入 9,000 貸倒引当金 9,000

備品減価償却累計額(資産の減少)の貸借対照表が\315,000になっているので
315,000-270,000=45,000で、これを減価償却費(費用)と振り替え、修正記入する。
(借方)(貸方)
減価償却費 45,000 備品減価償却累計額 45,000

未収手数料(資産)が貸借対照表に\5,000とあり、受取手数料(収益)と振り替えになるので、修正記入する。
     (借方)         (貸方)
未収手数料 5,000 受取手数料 5,000
損益計算書に合計の\9,000を記入する。

未払給料(負債)が損益計算書に\4,000とあるので修正記入。
  (借方)      (貸方)
給料 4,000 未払給料 4,000

前払利息(資産)が\3,000とあるので既に支払った支払利息を(費用)を繰り延べしたことが分かる。
    (借方)       (貸方)
前払利息 3,000 支払利息 3,000

修正記入欄は借方、貸方の合計(\284,000)が一致することを確認。

損益計算書、貸借対照表は、借方、貸方の合計を出し、差額を計算する。
損益計算書:借方\1,340,000、貸方\1,393,000
貸借対照表:借方\2,568,000、貸方\2,515,000
それぞれの差額、1,393,000-1,340,000=53,000、2,515,000-2,568,000=53,000、で一致することを確認し、それぞれ、貸方、借方がプラスなので、この額が当期純利益となる。

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2012年5月25日 (金)

簿記のお勉強(検定112-4)

日商簿記3級検定第112回第4問

次の各取引について、答案用紙の伝票に記入せよ。

(1)備品\100,000を\150,000で売却し、代金のうち\60,000は現金で受け取り、残額は翌月末に受け取ることとした。
(2)かねて売り上げた商品\70,000が戻り、代金のうち\10,000は現金で支払い、残額は掛代金から控除した。商品の売買取引は三分法によって処理すること。

まず、分記法と三分法について、マサヒコさんの”わかりやすい簿記”でおさらい。

分記法とは、商品の売買を商品勘定という資産の勘定と商品販売益勘定という収益の勘定を使って記入する方法です。商品販売益とは儲けのことです。

分記法では、商品を売り上げた際の仕訳は、商品の金額(売上原価)と商品販売益(儲け)に分けて記入します。

*****

三分法とは、商品の売買を仕入勘定 (費用の勘定)・売上勘定(収益の勘定)・ 繰越商品勘定(資産の勘定)の3つの勘定に分割して記入する方法です。

分記法では、わざわざ儲けた金額を計算する必要がありましたが、三分法では販売した金額をそのまま売上勘定で記入するのでとても楽なんです。

11241jpg

まず、取引の仕訳。

(1)備品\100,000を\150,000で売却し、代金のうち\60,000は現金で受け取り、残額は翌月末に受け取ることとした。

   (借方)                          (貸方)
現金      60,000 備品                100,000
未収金 90,000 固定資産売却益 50,000

これは現金と振り替えが同時に行われる、”一部現金取引”で、この場合の起票の仕方はマサヒコさんのおっしゃる通り、二つの方法がある。

一つは、取引を分解してしまう方法です。

どういうことかと言うと、入金・出金に関する取引は入金・出金伝票に起票し、それ以外の取引は、振替伝票に起票するという方法です。

*****

もう一つは、全ての取引をいったん掛け取引で処理をするという方法です。

どういうことかと言うと、これも実際の例題を見たほうがわかりやすいので、先ほどの取引を使って説明します。

4月5日 肥後商店に商品4,000円を売上げ、代金のうち3,000円を現金で受け取り、残りは掛けとした。

この取引をいったん掛けで処理をします。仕訳にすると次の通りです。

① 全て掛けで処理をする: 

借   方   貸   方
(売掛金) 4,000   (売 上) 4,000

② 売掛金を現金に振り替える。 

実際は、現金3,000円を受け取っているので、売掛金から現金を受け取ったことにします。

借   方   貸   方
(現 金) 3,000   (売掛金) 3,000

問題(1)の答案用紙を見ると、振替伝票の借方の金額が\150,000になっているので、二つ目の方法で、一度すべてを掛け、つまり未収金で処理する方法がとられていることが分かる。

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(2)かねて売り上げた商品\70,000が戻り、代金のうち\10,000は現金で支払い、残額は掛代金から控除した。商品の売買取引は三分法によって処理すること。

三分法だから仕入れ、売上勘定を使う。
     (借方)           (貸方)
売上 70,000  現金    10,000
         売掛金 60,000

答案用紙の振替伝票が\60,000になっているので一つ目の方法、取引の分解が行われていることがわかる。

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