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2009年6月20日 (土)

英語で『アンデルセン童話』「人魚姫」(23)

本文は”Gutenburg”から、辞書は”英辞郎””リーダーズ英和辞典(研究社)、訳は「青空文庫」より”楠山正雄訳”を使わせていただいています。

この色の箇所は、注意すべき用法などです。

王子とにんぎょ姫、さあ、これからどういう成行きに…

At night, in the moonlight, when all were asleep, except the steersman who stood at the helm, she sat at the side of the ship trying to pierce the clear water with her eyes, and fancied she saw her father's palace, and above it her old grandmother with her silver crown on her head, looking up through the cross currents towards the keel of the ship. Then her sisters rose above the water; they gazed sadly at her, wringing their white hands. She beckoned to them, smiled, and was about to tell them that all was going well and happily with her, when the cabin-boy approached, and the sisters dived down, but he supposed that the white objects he had seen were nothing but flakes of foam.

・steersman=《海事》操舵手
・helm=(船の)かじ
・fancied:fancy=心に描く、想像する
・cross=交差する
・keel=〔船や飛行船の〕竜骨(船底の中心部分を縦貫している力材。人間の背骨にあたり、船体構成の基礎となるもの)
・wring their hands=両手を揉みあわせる
・beckon=手招きする
・cabin-boy=船上の給仕係
・nothing but=~にすぎない
・flake=一片、薄片

月のいい晩で、舵の所に立っている舵とりひとりのこして、船のなかの人たちはみんな寝しずまっていました。人魚のひいさまは、船のへりに腰をかけて、澄んだ水のなかを、じっとながめていました。おとうさまの御殿が、そこにみえているようにおもわれました。御殿のいちばんの高殿(たかどの)には、おつむりに銀のかんむりをのせたおばあさまが立っていらしって、はやいうしおの流れをすかして、じいっとこちらの船の竜骨をみ上げておいでになるようです。するうち、おねえさまたちが、波の上に出て来ました。そうして、かなしそうな顔で、こちらをみて、その白い手を、せつなそうにこすりました。 ひいさまは、おねえさまたちにあいずして、にっこりわらいかけて、こちらは不足なくしあわせにしている話をしようとすると、そこへ、船のボーイがふしんらしく寄って来たので、おねえさまたちは水にもぐりました。それで、ボーイも、いま、ちらと白いものがみえたのは、海のあわであったかとおもって、それなりにしてしまいました。

The next morning the ship entered the harbour of the neighbouring king's magnificent city. The church bells rang and trumpets were sounded from every lofty tower, while the soldiers paraded with flags flying and glittering bayonets. There was a fête every day, there was a succession of balls, and receptions followed one after the other, but the princess was not yet present; she was being brought up a long way off, in a holy Temple they said, and was learning all the royal virtues. At last she came. The little mermaid stood eager to see her beauty, and she was obliged to confess that a lovelier creature she had never beheld. Her complexion was exquisitely pure and delicate, and her trustful eyes of the deepest blue shone through their dark lashes.

・magnificent=素晴らしい
・lofty=非常に高い
・bayonet=銃剣◆フランス、ベアルン(Bearn)地方の都市バイヨンヌ(Bayonne)で最初に製造されたことにより
fête=[フランス語]祝祭、パーティー、宴会
・succession of=一連の
・reception=歓迎会
・a long way off=ずっと離れた
・they said:they say=~ということだ、~らしい
・virtue=徳、美徳
・complexion=顔色、肌の色、態度
・pure=きれいな、けがれのない、欠点のない
・delicate=繊細な、優美な
・trustful=(人)を全面的に信頼する

そのあくる朝、船はおとなりの王さまの国の、きらびやかな都の港にはいっていきました。町のお寺の鐘が、いっせいに鳴りだしました。そこここのたかい塔で、大らっぱを吹きたてました。そのなかで兵隊が、旗を立てて、銃剣をひからせて行列しました。 さて、それからは、まいにち、なにかしらお祝ごとの催しがありました。舞踏会だの、宴会だの、それからそれとつづきました。でも王さまのお姫さまは、まだすがたをみせません。うわさでは、どこかとおい所の、あるとうといお寺にあずけられていて、そこで王妃たるべき人のいっさいの道を、修めておいでになるということでした。するうち、そのお姫さまもやっとおかえりになりました。 人魚のひいさまも、いったいどんなにうつくしいのか、はやくそのひとをみたいものだと、気にかかっていましたが、いまみて、いかにも人がらの優美なのに、かんしんしずにはいられませんでした。はだはうつくしく透きとおるようですし、ながいまっ黒なまつ毛の奥には、ふかい青みをもった、貞実な目がやさしく笑みかけていました。

'It is you,' said the prince, 'you who saved me when I lay almost lifeless on the beach?' and he clasped his blushing bride to his heart. 'Oh! I am too happy!' he exclaimed to the little mermaid.

・clasp=抱きしめる
・blush=顔を赤らめる
・bride=花嫁
・heart=胸

「あなたでしたよ。」と、王子はいいました。そう、あなたでした。ぼくが死がいも同様で海岸にうち上げられていたとき、すくってくださったのは。」 こう、王子はいつて、顔をあからめている花よめを、しっかり胸にかかえました。「ああ、ぼくはあんまり幸福すぎるよ。」と、王子は、人魚のひいさまにいいました。

'A greater joy than I had dared to hope for has come to pass. You will rejoice at my joy, for you love me better than any one.' Then the little mermaid kissed his hand, and felt as if her heart were broken already.

・dare to=あえて~する

「最上の望みが、しょせん望んでもむだだと[#「むだだと」は底本では「むただと」]あきらめていたそれが、みごとかなったのだもの、おまえ、ぼくの幸福をよろこんでくれるだろう、だっておまえは、どのだれにもまさって、ぼくのことをしんみにおもっていてくれたのだもの。」こういわれて、人魚のひいさまは、王子の手にくちびるをあてましたが、心臓はいまにもやぶれるかとおもいました。

His wedding morn would bring death to her and change her to foam.

・morn=《詩》朝

ふたりのご婚礼のあるあくる朝は、このひいさまが死んで、あわになって、海の上にうく日でしたものね。

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