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2009年1月15日 (木)

英語で『アンデルセン童話』「人魚姫」(8)

本文は”Gutenburg”から、辞書は”英辞郎””リーダーズ英和辞典(研究社)、訳は「青空文庫」より”楠山正雄訳”を使わせていただいています。

The first time any of the sisters rose above the water she was delighted by the novelties and beauties she saw; but once grown up, and at liberty to go where she liked, she became indifferent and longed for her home; in the course of a month or so they all said that after all their own home in the deep was best, it was so cosy there.

・any of~=~はだれも皆
・delighted by=《be ~》~で感激する
・novelties:novelty=珍しいもの、変わったもの、目新しいもの
・at liberty to=《be ~》自由に~してよい、勝手に~できる
・indifferent=関心[興味]がない、何とも思わない
・long for=~が恋しい、懐かしく思う
・in the course of=~の間に、~しているうちに
・cosy=居心地の良い、リラックスできる

「さて、こうして、おねえさまたちは、めいめいに、はじめて海の上へ浮かんで出てみた 当座こそ、まのあたりみた、めずらしいもの、うつくしいものに心をうばわれました。けれども、いまは一人まえのむすめになって、いつどこへでも好きかってにいかれるとなると、もうそれも心をひかなくなりました。またうちがこいしくなって来て、やがて、ひと月もすると、やはり海の底ほどけしきのいい所はどこにもないし、うちほどけっこうな 住居(すまい)はないわ、といいあうようになりました」

Many an evening the five sisters interlacing their arms would rise above the water together. They had lovely voices, much clearer than any mortal, and when a storm was rising, and they expected ships to be wrecked, they would sing in the most seductive strains of the wonders of the deep, bidding the seafarers have no fear of them. But the sailors could not understand the words, they thought it was the voice of the storm; nor could it be theirs to see this Elysium of the deep, for when the ship sank they were drowned, and only reached the Merman's palace in death. When the elder sisters rose up in this manner, arm-in-arm, in the evening, the youngest remained behind quite alone, looking after them as if she must weep; but mermaids have no tears, and so they suffer all the more.

・Many an:many a=いくつもの~、数々の~◆【用法】「many a + 単数名詞」の形で単数扱い
・interlacing:interlace=組み合わせる
・would=~したものだった◆過去の短期的な習慣・反復行動を表す
・mortal=〔死ぬ運命にある〕人間
・wrecked=〔船が〕難破した
・seductive=誘惑的な、魅惑的な
・strain=調子、旋律
・wonder=不思議なもの、素晴らしいもの
・bid=〔人に~するように〕命じる、指示する
・seafarer=船乗り、船で旅行する人
・Elysium=《ギリシャ神話》エリュシオン◆善人が死後に住む至福の地、理想郷
・Merman=男の人魚
・look after=見送る
・as if=~と言わぬばかりに
・must=~しないではいられない

「もういく晩も、夕方になると、五人のおねえさまたちは、おたがい手を組んで、つながって、水の上へあがっていきました。みんな、どんな人間もおよばないうつくしい声をもっていました。あらしが来かけると、やがて船はしずむほかないことが分かっていますから、みんなして船のそばへおよいでいって、やさしい歌をうたってやりました。海の底がどんなにうつくしいか、だから船人たちはしずむことをそんなにこわがるにはおよばない、そううたってやるのです。でも、そのことばは、人間には分かりません。それをやはりあらしの音だとおもっていました。それにまた、しずんでいくひとたちが、しずみながら海の底をみるなんて、そんなうまいわけにはいかないのです。なぜなら、船がしずむと、それなり船人はおぼれてしまいます。そうして、しかばねになって、人魚の王さまの御殿へはこばれてくるのですもの。きょうだいたちが、こうして手をつないで、夕方、水の上へあがっていくとき、いちばん下のひいさまだけは、いつもひとりぼっちあとにのこっていました。そうしてみんなのあとをみおくっていると、なんだか泣かずにいられない気持になりました。けれども、海おとめには、涙というものがないのです。そのため、よけい、せつないおもいをしました」

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