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2007年10月22日 (月)

島田一男著『自分を強くする心理学』―抜書き―

この本、今まだ本棚にあるかどうか確かめていないのだけど、抜書き帳で目に留まり、そういえば、こういう考え方、つまり、笑顔も無理にでも作ると、気持も明るくなる、というようなこと、どこかでも聞いたな、と思い、自分のためにも、噛みしめながらアップしてみる。

島田一男著『自分を強くする心理学』より

だれでも自分の性格の長所・短所などについては、ある程度自覚しているものだが、この自覚に大きな影響を与えているものが、他人の評価なのである。

他人の評価によって自己評価が大きく左右されるのは、性格の長所・短所などというものには、客観的なものさしがないからである。つまり、自分が考えている自己像は、良きにつけ悪しきにつけ主観的な思い込みにすぎない。その点、他人からの評価は、それだけ客観的、言い換えれば、より正確な判断のように思えてくるので、簡単に自己評価をくつがえしてしまうことも起こるのだ。
 では、他人は何を手がかりにしてあなたを判断し評価するのか。それは外にあらわれた表情や行動などである。

 たとえ演技であっても、人前で明るく見えるように振る舞うと、周囲の人も「あの人は明るい人だ」という評価をする。その評価が自分にはねかえって、自分は明るくなったと自信が持てるようになるわけだ。

 たとえ小さなことでも、成功すれば「自分にもできるのだ」という満足感と自信が持てる。これが自己暗示となって、他の行動にも自信を持ってのぞめるようにもなる。

自分はこういう人間だ、こういう性格の持ち主なのだ、と決めつけないことである。

内向的でどもる癖があると言えば、人と交渉することの多い仕事には向かないと、だれでも考えるだろうが、映画監督として成功した羽仁 進氏のような例もある。
 また、人間関係では消極的になる人でも、仕事は億劫がらずにどんどんこなすなど、行動面では積極的だという人もいる。

もっと明るくなりたいとか、積極的に行動したいと願っている人におすすめしたいことは、ふだんから姿勢に注意して、できるだけ背すじを伸ばすようにすることである。なんでもないことのようだが、内気な人、臆病な人は、いつもオドオドするあまり、姿勢まで悪くなっていることが少なくない。生理学的にいっても、姿勢が悪いと、どうしても体の血行も悪くなり、したがって胸のつかえも晴れないのである。

人間は、周囲の評価によって左右される生き物であり、性格などもこの”役割期待行動”によって形成されている部分が少なくないと考えられる。
 もちろん持って生まれた気質などは簡単に変わらないが、たとえば小さいときから「この子は明るい子だ」と評価されながら育ってきた子どもは、その評価に応えるために明るく振る舞うコツをしだいに身につけ、明るい人間になってゆくのだ。

自分を変えるためには、ある程度自己コントロールができることも必要である。
 と言うと、自分は意志薄弱だから、そんなことはできないと尻ごみする人がいるかもしれないが、たとえば、酒、タバコ、甘いものなど、自分が好きなものをとりあえずやめてみることで、自分の自己コントロール力を試してみるといい。
 最初は三日間くらいが適当かもしれないが、この三日間だけの禁制なら、意志薄弱な人でも成し遂げられるはずだ。これで成功したら、つぎはもうすこし長くというように、徐々に期間を延ばしていくのだ。

 あれもこれもしなければならないと考え込むこと自体が、自信を奪って、人を消極的にさせる原因の一つになっているが、逆に言えば、とりあえず行動を起こすことが、消極的な人にはいちばん必要なことなのである。それには、あれもこれもと欲ばらず、仕事に優先順位をつけ、今日はこれだけはするということを決めてしまえばいい。

一つのことに抜きんでると、連鎖反応で、つぎつぎといろいろな能力が開花する。と同時に、人間までが変わってくる。「自分はできる」という心の支えが、その人を積極人間に変えてしまうのだ。これはまた、人間的魅力もそれだけ増してくるということだ。

 しかし、なにも、いまの仕事に直結する分野で得意なものをつくりださなければいけない、というわけではない。趣味のジャンルで他人に誇れるものを持つだけでもいい。たとえば、コレクションに力を入れてみるのも一法だ。

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