« そろそろまた法事の準備 | トップページ | 斉藤茂太著『肯定的人生観のすすめ』―抜書き― »

2007年10月23日 (火)

斎藤茂太著『人生80%主義』―抜書き―

モタさん、去年亡くなられた。その著書は多い。この本は、もう手元にないが、抜書きがあったので書いてみる。ところどころ気まぐれに書き抜いているから読みにくいかもしれないし、ただ今現在の社会状況にそぐわないところがあるかもしれないが、もしかしたら、あなたもハッとするところがあるかも(^_^;)

Wikipediaより

斎藤 茂太(さいとう しげた、1916年3月21日 - 2006年11月20日)は、日本の精神科医で医学博士。作家としても知られた。
愛称はモタさん。 歌人で精神科医の斎藤茂吉の長男として東京に生まれる。作家の北杜夫は弟、斎藤由香は姪に当たる。東京府立第八中学校(現在の東京都立小山台高等学校)を経て明治大学文学部、昭和大学医学部を卒業し[1]、慶應義塾大学医学部にて精神医学博士号を得る。アジア・太平洋戦争に応召、陸軍軍医大尉となる。

斎藤茂太著『人生80%主義』より

 おカネもあるし、ものはありあまるほどあるのにもかかわらず「豊かさを実感できない」というのは、大きな矛盾である。
 この原因のひとつは、やはりおカネの使い方に問題があるからではないだろうか。おカネがあれば、すぐにものを買う。しかし、人間は、ものを持っているだけでは、いつか心にすき間ができて、そこにすきま風が吹いてくる。それで「豊かさが実感できない」という新たな問題が生まれてきたのではないだろうか。
 この「心のすき間」を埋めるのが、当面の重大な問題ということになる。では、そのためには、どうしたらいいか。
 「おカネがあったら時間を買いなさい」というのはどうだろう。

 子供を大学にやるのは、高給取りのサラリーマンに育てるためではなく――もちろん、それはそれで本人が望めばけっこうだが――子供にゆっくりと人生が何であるかを考えさせる機会、時間を与えてやるためだと考えてはどうだろうか。

 最近は父親ばかりではなく、母親もパートに出て不在ということが少なくない。もちろん、女性が社会に出て働くことは大いにけっこうだ。しかし、その原因や動機が家やクルマのローンに追いまくられてといったように、ものの買いすぎでおカネに追いまくられてのことだけだとすれば少し話が貧しすぎるのではないだろうか。

 映画監督の大島渚氏が、かつて「人間は教育を受けると人間的な魅力を失う」という意味のことをいっていた。

 両親はとかく子供のシリを叩く。どういうふうにシリを叩くかというと、「しっかりやれ、失敗はするな」と叩く。
 こうした家庭教育を受けているうちに、子供は「失敗をしてはいけない」という観念を植えつけられる。何事も失敗をしないように、両親や世間から文句をいわれないようにしなければならないという緊張感が無意識のうちに育まれていく。
 そして学校に入ればさらに勉強という問題が輪をかけるようになる。「失敗をしないようにガンバル」という漠然とした気持ちが「人より点数をたくさん取る」という形でかなりはっきりしてくるから、その緊張感も一層強くなる。
 「失敗しないようにしよう」という気持ちが過剰に働いて、しかもいろいろな知識も増え、言葉の操作も発達してくるから、次第に小賢しい人間、つまり大島監督のいう「かわいくない人間」になってしまう。

 問題はこうしたタイプの人は完全主義者になりやすいということだ。なにしろ「失敗はしたくない」「損はしたくない」「人には負けたくない」という自己本位で小賢しい処世術だけが先行してしまうからだ。しかも努力や持続力に欠けるから、気持ちだけが先行する。つまり「100%主義者」あるいは「120%主義者」になり果てる。心にゆとりのない、ギスギスした人間になる。

仕事でも勉強でも、あるいは生活設計でも、何かの計画を立てる場合は、必ず「予定どおりいかなかった場合」というものを設定しておくくらいの気持ちが必要ではないだろうか。

「良い生き方のコツ」とでもいうべき事柄を思いつくままに、いくつか列挙してみると……。粗食、低カロリー、腹八分目、人生を楽しむ、好きな道(趣味)を持つ、マイペース、歩く、自由、自然、克己主義と享楽主義のバランス、信仰などだ。

「健康を維持し元気な老後を約束する十ヵ条」をまとめてみる。これは四十代半ばから始めるのが理想である。

一.食べすぎを避ける。同時に動物性タンパク質を取りすぎないこと。
二.足を使うこと。
三.何事にも積極的な興味を持つこと。何でも見てやろう、聞いてやろうという気持ちを持ち、機会があれば旅に出ること。
四.できるだけ多くの人と会うこと。
五.適度なストレスをむしろ楽しむこと。
六.長生きしようなどと無理に考えないこと。
七.眠りすぎないこと。昼寝もなるべく控える。
八.若々しい服装を心がけること。
九.セックスをおろそかにしないこと。
十.喫煙は慎み、お酒は適度に飲むこと。

四十代から、の理想はすでに遅く……(笑)

|
|

« そろそろまた法事の準備 | トップページ | 斉藤茂太著『肯定的人生観のすすめ』―抜書き― »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/195504/8571344

この記事へのトラックバック一覧です: 斎藤茂太著『人生80%主義』―抜書き―:

« そろそろまた法事の準備 | トップページ | 斉藤茂太著『肯定的人生観のすすめ』―抜書き― »