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2007年7月16日 (月)

さだまさし『眉山』(6)

今回が『眉山』についての最終回(笑)

いろいろ書いてきたけど、印象に残ったところをいくつか抜書きして終わりにする。

  • 『…孝行はね、親が生きているうち、じゃあ遅すぎるんだよ。親がねえ、元気でいるうちにしなきゃあ駄目だよ』(龍子の言葉)
  • 「本当に私の命が大丈夫なら『そうそう、良い土産だね』ってなこと笑って言うのにさ。ムキになってたしなめる。それじゃあ『本当に危ないんだ』って私に知らせるようなものじゃあないか。…」
    「”神田のお龍”をなめちゃいけないって、つっぱらかって生きてきたんだもの。自分の命の都合なんざ、自分で分からなきゃ」
    (龍子の言葉:結局、龍子にはすべて分かっている)
  • 咲子と目が合った瞬間、父の目から涙が一筋流れた。
    永久とも思えるほど長い時間を超えて、なぜか今、父と向かい合っている。
    (咲子は父と直接言葉を交わさない)
  • 父は、目を赤くして、じっと母の顔を見つめていた。
    だが、母は、ただの一度も父へ視線を送らなかった。
    毅然として表情を崩すこともなく、彼女の生きてきた道のとおりに。
    (十二日を指定したということは、龍子はこの日に会えると分かっていたわけだ、でも見ない)
  • その手紙はその包みの中身について詳しく述べられ、自分の死後の手配や、連絡して欲しい先などが列記してある。神田の実家の、河野昌治という兄にだけは知らせて欲しい、ということや、あとは密葬の後通知を出すように指示してあり、かつての顧客の名前がずらりと連ねてある。(私もいつかこんな遺書を書いておきたいものだ)

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