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2007年2月 4日 (日)

『寂聴あおぞら説法』―抜書き―(3)

私の母もよく言うことだが、人間、長生きして、長患いせずにポックリいきたいというのが理想だろう。

寂聴さんはこうおっしゃる。

たとえ長生きしたくても、寿命というものがある。
どうしても仏様や神様が決めた寿命の分は私たちは生きなければならない。
大病をしても、最愛の人に先立たれても、なお生きなければならないかもしれません。
寿命は素直に受け入れて、そして仏様がボケさせ、死なせてくださるまで、この世で気持ちよく生きましょう。
自分の小さな存在が、だれかたったひとりの人でもいい。その心に温かな火を灯す人間になれれば、これは本当にありがたいことですね。
たくさんの人に対してでなくてもいいんです。だれかひとりでいい。
人間でなく犬でもいいんです。この犬は私がいなければ生きていかれない。それだってすてきな生き甲斐です。
そういう生き甲斐を見いだして、そして、自殺なんか考えないで、仏様のくれた寿命を生きていきましょう。

日本テレビの大杉君枝さんが自殺したという。出産後に線維筋痛症という難病にかかって治療をしていたらしい。私が一番思い出すのは、「所さんの目がテン!」でアシスタントをしていた頃の「きみえちゃん」だ。友だちでもないけど、ついそう呼んでしまうほど、親しみのもてる人だった。

ご主人と子供さんが、彼女の生き甲斐だったはずなのに。自殺なんかしないで、寿命を全うしてほしかった。線維筋痛症は、体中に痛みが起こる病気らしい。膠原病の友人も大分苦しんでいるから、同じような辛さにあっていたとすれば、耐え切れなかったのかもしれないなあ。残念と言うしかない。

この世の中、本当に不公平だとよく思うが、寂聴さんは、この本の最後で、「必ず死ぬということが、人間の何よりの平等です」と述べておられる。そうだな、そう思うほうがいい。

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